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KEIKO’S BLOG – 北川 景子 オフィシャルブログ
先々月でデビューしてから8年目に入りましたが、
経験を重ねれば重ねるほど、時間が経てば経つほど
我々の職業というのは正解が無く、
ゴールという物が存在しない職業であると
つくづく感じられます。
若い頃の無知故の自信や、
ビギナー故の怖いもの知らずなゆとりが無くなり
自分を俯瞰で見られるようになってきた近頃では
自分自身の実質的な力を思い知るごとに
その日ごとの現場で自分に課せられる
責任の大きさを思い我に返るごとに
毎日の現場が恐ろしくなってゆきますが
そういう風に感じられるようになった事を喜ばしくも思います。
毎朝玄関で靴を履く瞬間に襲う大きな不安と恐怖を
心地よく感じています。私という人間は特徴がないことが特徴ですし
取り柄が無いことが取り柄であり、
役者であるということを差し引くと
何も残らない人間だと自分を分析していますが
唯一誇れる物があるとすれば、仕事に対する情熱だろうと感じます。
役者としてはまだまだ荒削りで未熟ですが
そのような私と一緒に働いて来て下さった皆様、
応援してくださった皆様のおかげでここまでこられました。