愛の画家とも言われたシャガールをきっかけに、親子丼を食べてはいけない戒律を知った私。

ですから、日本にはびこる、差別的な「ユダヤ陰謀説」を語る人や、そうした書物には反発心を覚えるのです。そして、何をおそれているのか、自称ITジャーナリストたちも、Googleとfacebookのアクセス数の推移はニュースにしても、「ユダヤ」の3文字を避けているのではないか、と思うことがあります。

というわけで、ユダヤ人の家庭教育、ユダヤ教に関心がある私は、『ソーシャル・ネットワーク』を鑑賞するまえに、タルムード、あるいはユダヤの諺などの予備知識があると、より楽しめるのではないか、と他の方とは違った観点でアドバイスさせていただきます。

もしあなたの周囲に傑出した人がいないなら、あなたがならなければならない。

自信を失うということは、自分に対して盗みを働くようなモノである。

自分より賢いものに負ける方が、自分より愚かなものに勝つよりも得だ。

対立を恐れるな。進歩は対立から生まれる。自分の見解に賛成しない者も大切にしなければならない。

一本の蝋燭(ろうそく)で多くの蝋燭の火をつけても、初めの蝋燭の光は弱まらない。

出会ったすべての人から学べる者が、この世の中で一番賢い。

これらの教えがマーク・ザッカーバーグに影響を与えていないはずがないと思うのです。
と、同時にラリー・ペイジにも。

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