とあるバーにやって来る男は、毎晩ビールを3杯頼んでいた。
「マスター、ビール3杯!」
そう言っては、そのまま3杯を勢い良く飲み干すのだった。
なぜいつも3杯なのか気になったマスターがたずねてみると、男は言った。
「いつも一緒に飲んでいた兄貴と弟が引っ越してしまったんでね。
こうしてヤツラの分も飲んでいるんだよ。」
「なるほど。」

ところがある日、男はバーにやって来るなり言った。
「マスター、ビール2杯!」
「どうしたんだ?誰か死んだのか?」
驚いたマスターが聞くと、男は言った。
「いや、俺は禁酒を始めたんだよ。」

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