ボブは念願の独立を果たし、事務所を構えた。
初日、自分の机でにんまりしていると、初めての客が来るのが見えた。
ボブははったりをかまそうと、電話で商談をしているフリをした。

「かしこまりまた。では500万ドルは前金として早速振り込みます。
商品が届きましたら残りの500万ドルを。では失礼」

ボブはうやうやしく受話器を置くと、客に向かって言った。

「お待たせしました。ご用件は?」

すると客が言った。

「電話の開通工事に来ました」

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