『修道士の試練』

中世の修道院では,修道士になるためには厳しい試練があった。
さまざまな試験を乗り越えた三人の若い修道士見習いを前にして,試験官は言った。
「神に仕える者は,愛欲に心を動かされてはなりません。あなたたちは,最終試練として,
順番にあの小部屋に入って,服を脱ぎ,この鈴を『あそこ』の先につけるのです」

最初に,ヨセフが鈴をつけて待っていると,小部屋に裸の美女が入ってきて,セクシーな踊りを始めた。
「・・・リンリンリン」
部屋の外の試験官は,ヨセフにこう声をかけた。
「あなたは,まだ修行が足りません。庭で冷たい水を浴び,また修行を続けなさい」

次に部屋に入ったのは,三人の中で一番若いパウロだった。
しかし,美女が入ってくる前に,鈴をつける刺激だけで,音が出てしまったのである。
「・・・リンリンリンリン」
試験官は嘆いた。
「あなたは,修行を一からし直さねばなりませんね。庭で水を浴び,反省しなさい」

そして,最後に部屋に入ったのは,神学において最も優秀な成績をおさめ,
将来が嘱望されていたミカエルだった。
鈴をつけたミカエルの前で,裸の美女は激しく踊り狂ったが,
聖者のような面もちのミカエルの目は澄みきっており,鈴はピクリとも動かなかったのである。

試験官は言った。
「よろしい!あなたは見事に合格です。修道院長もさぞお喜びになることでしょう。
叙任式の準備の間,庭の水浴び場で身を清めてくるとよいでしょう。
先にヨセフとパウロが行っていますから,一緒に浴びてきなさい」

「・・・リンリンリンリンリン!」

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