日本の4度目となる優勝の決勝ゴールは、李忠成選手が決めた。李忠成選手は、在日韓国人4世の選手で元韓国籍だった。彼は韓国代表チームの選手になるほどの才能があり、実際に韓国ユース代表に選抜された。その時のエピソードは有名だ。「在日の子がここ(韓国)になぜ来たの?」「半日本人」などの卑下する言葉を使い、チームの仲間たちは韓国語が下手な彼を無視していじめていたという。 彼はついに韓国代表に選ばれることなく、結局2007年に日本国籍を取得し、2011年のアジアカップの代表に抜てきされ、オーストラリアとの決勝戦で決勝ゴールを入れて優勝カップを手にした。 私たち韓国人は、少なくとも彼のゴールを真摯(しんし)に受けとめる必要がある。私たちは、学歴や地縁、あるいは血統や姓氏でグループを作成し、その派閥に属さないと思う人は、徹底的に排除する傾向がある。秋山成勲さんに対してもそうだった。