日本語では、訓読みと音読みがあり、複数個の発音を持つ漢字がほとんどですね。しかし、中国語の漢字のほとんどは多音字ではなく、一つの発音しか持たない漢字です。
日本語でいうと『広辞苑』の存在に当たる、中国語の規範的な字典『新華字典』では、全部で10000字以上の漢字が収録されており、そのうち、多音字はわずかな600字程度しかありません。
この数字を見ると、つい「なんだ、全然ないじゃないか」と思いませんか?
しかし、実は、多音字には僅かな600字しかないが、中国語の日常会話で非常に高い頻度で使われており、多音字がなくては中国語が成り立たないと言ってもいいでしょう。