Paul Marks 記者による2011-2-4記事「Woodpecker’s head inspires shock absorbers」。
キツツキの脳みそはあの連続衝撃からどうやって保護されているのだろうか?
これを解明する研究が行なわれており、成果として、究極のショック・アブソバーを人造できそうだという。研究対象となった啄木鳥は、「Melanerpes aurifons」という種類。
きつつきの脳が受けている加速度は、1200Gであるという。しかも、それを毎秒22発ものサイクルレートで連撃しているのだ。北斗神拳なんてもんじゃない。人間は80G〜100Gで脳を揺すられれば、気絶してしまう。
※てゆうか、クチバシの磨り減りをどうやって補償しているんだ? どんどんちびて来るだろうに。バークレイの韓国人研究者は次のことをつきとめた。
まず、嘴は硬いが弾性を備えている。
次に、バネのような腱。「舌骨」と呼ばれるが、これが脳の下部まで延びている。
次に、頭蓋骨の中に、スポンジ状の骨のエリアがある。
次に、髄液。これも振動を抑制する。研究者は、このメカを、ゴムや軽金属を使って人工的に再現することで、電子部品をGから守る装置をつくりだした。
それは、6000Gのショックまで耐えられた。ちなみに、フライトレコーダーは1000Gまでしか耐えられない。この shock absorber は bunker-busting bombs にも応用できるだろう。※何層を貫いたかカウントするチップだな。
また、衛星の重要部分をデブリとの衝突から防護する目的にも役立てられるかもしれない。
英国のBrackleyにあるMercedes GP PetronasのF1チームの長、Nick
Fryいわく、これはレーシングカーのドライバーの脳や内臓にかかる衝突時の加速度を緩和するのに使えると。具体的には、シートベルト、ヘッドレスト、
ネックレストに応用できる。