ラッファーの考え方によれば、政府が望む水準の税収を得るための税率は1つでなく、高い税率と低い税率の2つが存在する。例えば税率が0%なら税収
は0ドルだが、税率が100%でも納税者が全く働かなくなるので税収は0ドルになる。1%の税率から得られる税収はきわめて少ないが、99%の税率から得
られる税収も同じだ。この曲線が意味するところは、現在の税率が曲線のどこにあるか分からなければ、増税が税収にどんな影響を与えるかは分からないということ。もし現在の税率が高すぎるなら、さらなる増税は税収減を招きかねない。