日本のミックスはとても繊細なんです。それは一つのスタイルとして素晴らしいと思います。ある意味で浮世絵的なミックスと云っても良いかもしれません。浮世絵ってどんな細かいところまでくっきり書かれているじゃないですか。それに対して、遠近法を使う西洋の絵画では、フォーカスの合っているもの、合っていないもの、ヴィヴィッドな色のもの、曖昧な色のものを置くことによって、絵ができてくる。つまりアメリカは奥行きで作っていくのに対して、日本のものは音量でバランスを取っているようです。その結果、日本のミックスには距離感がないように聞こえます。入っている音は全部聞こえるんですが、何を聴いたらいいのかわからなくなる。それで何を聴いたらいいか分からないミックスにはグルーヴが出ないんですよ。例えば、ポリリズムで色々なタイミングのパーカッションが入っていても、それを全部同じように聞こえるように出してしまうと、楽器の音色が違ったとしても、それだと本当のグルーヴは出ないんです。その辺の差は感じますね。アメリカだとそのグルーヴのバランスが見つかるまで延々やるわけです。
SPECIAL REPORT & INTERVIEW レコーディングエンジニア Kenji Nakai氏 (via haranaga) (via junkyokohama) (via beko021) (via ultra-omitamatic) (via lookalikelike) (via kashiyukalove)
2010-02-08 (via gkojay) (via writerman-js) (via johnnys) (via sandman-kk) (via liefujishiro) (via okadadada) (via hondax) (via otographeme)
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