世界には10億人以上、世界人口の約15%の障害者がいる。

 彼らを消費者として見れば、米国、ブラジル、パキスタン、インドネシアを合わせたサイズの市場と8兆ドルの可処分所得がある。

マイクロソフトもアクセシビリティの提供に強い決意を示している。その理由の一つは、CEOのサティア・ナデラに重度の障害を持つ子どもがいるためである。

 2018年にマイクロソフトは、「人間の能力を拡充」することを目指し、「AI for Accessibility(アクセシビリティのためのAI)」という2500万ドル、5ヵ年のプログラムを立ち上げた。マイクロソフトのアプリ「Seeing AI(シーイングAI)」は、低視力の人のために文字を読んだり周りにあるものを音声で説明したりする。

ナイキの靴ひものないシューズ「フライイーズ」は、脳性麻痺の男性から発想を得てつくられた製品だが、障害の有無にかかわらず多くの顧客に買われている。

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