DIYブームの恩恵を受けているもうひとつの企業は、ミシンで知られるブラザー(Brother)だ。これまでのところ、同社の2020年上半期の売上は対前年比で170%増加している。2020年の第1四半期と第2四半期の間に手芸部門の売上は最大66%増加した。
ブラザーの製品マーケティングマネージャーであるアメリア・ディーマー氏によると、同社は小規模な家族経営の店舗などの第3者ディーラーと提携しており、ミシンの売上も第1四半期に30%増加したという。同氏は、既存の顧客が古いミシンの買い替えをおこなったことに加え、一部には副業として本格的なマスク製造を始める人が増えたことなども要因だとしている。
こうした需要の増加に伴い、同社は9月に最新の電子裁断機を発売した。ディーマー氏によると、家庭での手芸・工芸プロジェクトの簡素化を狙ったこの新製品は、空前のDIYブームの波に乗り、若い新規顧客をeコマース経由で獲得することが目的だという。「DIYの人気が再び戻って、新しい世代に受け入れられてるのは嬉しい」と、彼女は述べた。