ジガバチ は,獲物の芋虫に麻酔となる毒をさし,穴をほり,芋虫を穴のちかくにまで移動し,なか が空なのを確認して,芋虫を穴にいれ,卵をうみつけ,穴をふさぐという一連の行動をと る。穴のなかで孵った卵は麻酔された芋虫を餌としながら成長する。きわめて,合目的的 な計画された行動のようにみえる。しかし,実験者が,ジガバチが穴のなかを確認しにい ったところで,芋虫をとおくに移動してみると,そうではないことがわかる。ジガバチは, 芋虫をまた穴のちかくまで移動させ,そして,前に穴がからであることを確認していたに もかかわらず,アルゴリズムにしたがって,穴がからであることを確認しにいく。ここで, また実験者が芋虫を穴のそばから移動させると,何回でもおなじことをくりかえす。

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