ここに一方の面にはアルファベットが表記されてあり、もう一方の面には数字が表記されているカードが4枚並べられており、それぞれ「E」「K」「4」「7」の文字が表に書かれている(図1)。次の仮説が真か偽かを確かめるためにはどのカードをめくればよいだろうか?(2枚めくるのが条件)
「カードの片面のアルファベットが母音であれば、裏の数字は偶数である」
この問題に関して、回答者の多くは「E」と「4」のカードを選ぶ傾向があった。
しかし、正解は「E」と「7」である。
もし「E」のカードの裏が奇数か、「7」のカードの裏が母音であれば偽であることが証明できる。しかし「E」と「4」の組み合わせでは確証はされるものの、反証はされていない。
このように、ウェイソンは多くの回答者がこの仮説を否定し得る「7」のカードを選ばず、無関係な「4」のカードを選ぶ傾向を確証バイアスの証拠であると解釈した。