よく寿司屋に松竹梅というお品書きがありますが、竹を選ぶ人が多いですね。それは、消費者に「真ん中」を選ぶ傾向があるからです。
アメリカで実際に行われた実験があります。CからAの順で品質が良くなるが価格も高くなるミノルタのカメラを3機種用意した。106人の被験者に、まずAとBの選択を聞いたら50%ずつでした。次に、Cを加えて3機種から選んでもらうと、A22%、B57%、C21%になった。両極が排除されて真ん中が選ばれたんですね。
これは、同じ商品を違う表現にするだけで、消費者の購買行動が変わってしまうということです。この商品の値段が提示される方法を判断や選択の「フレーム」と呼び、フレームが違うと異なる判断や選択に導かれることを「フレーミング効果」といいます。