問題1
ドアが3つあり、どれでもいいからドアを開けるとその後ろにある賞品がもらえることになっている。
1つのドアの後ろには車が置かれているが、残りの2つのドアの後ろにはヤギがいるだけだ。
あなたは、A、B、C3つのドアから検討をつけてAのドアを選んだとしよう。まだドアは開けていない。
すると、どのドアの後ろに車があるのか知っている司会者は、Cのドアを開けた。
もちろん、そこにはヤギがいるだけだ。ここで司会者はあなたに尋ねた。

 「ドアAでいいですか? ドアBに変えてもいいですよ。どうしますか?」

さあ、あなたならどうするだろうか。Aのままでもよいし、まだ開けられていないBのドアに変更してもよい。どちらを選ぶか?

正解は、選択を変えれば当たる確率は2/3に上がり、したがって「選択を変える」のが正しい。
まずAが当たる確率は1/3、BまたはCが当たる確率は2/3である。
そして、Cははずれであることがわかったのだから、Bが当たる確立が2/3になり、選択を変えた方がよい。

問題2
ある致命的な感染症にかかる確率は1万分の1である。あなたがこの感染症にかかっているかどうか検査を受けたところ結果は陽性であった。この検査の信頼性は99%である。実際にこの感染症にかかっている確率はどの程度であろうか?

信頼性が99%の検査で陽性と判定されたら、たいていの人はこの感染症にかかってしまった確率が99%と考えるであろう。ほとんど絶望的である。しかしこの直感も間違いなのである。
もともと、この感染症にかかる確率は1万分の1であるから、100万人当たり100人の感染者がいる。検査の信頼性が99%であるということは、100人の感染者のうち99人が要請と判定されるわけである。
また、100万人当たり999900人は感染していないが、この検査を受けるとこの中の1パーセント人は誤って陽性と判定される。つまり99900人の非感染者のうち9999人は誤って陽性となってしまう。
すると、陽性と判定された人は99+9999=10098人いるが、この中で「感染していて陽性の人」は99人だから、 (感染していて陽性の人/陽性と判定された人)=99/10098≒0.0098
 したがって、実際に感染している人の確率は、ほぼ1%しかないのである。

行動経済学 経済は「感情」で動いている

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