• 固着性ヒューリスティック

これは、不確実な事象について予測をするとき、初めにある値を設定し、その後で調節を行って最終的な予測値を確定する方法である。しかし、調節の段階で、最終的な予測値が最初に設定する値に引きずられて、十分な調節ができないことからバイアスを生じる。アンカリング効果とも呼ばれるが、これは船が錨(アンカー)を降ろしていると、一定の範囲内のみしか漂えないことに由来する。例としては、「1×2×3×4×5×6×7×8」と「8×7×6×5×4×3×2×1」をそれぞれ別の被験者に即答するよう求めたところ、前者の回答平均値は512で、後者は2250であった。これは暗算をする際、始めのいくつかの項を計算してアンカーとし、残りの部分については適当に乗じて最終的な予測値とするのだが、アンカーを強く引きずっていることによる。

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