・より高い値がつくところに物が流れるのは経済の大原則です。ならば、日本が他国で生産される食料に依存するには、これから先もこれらの国々以上の高い経済成長率と地位を世界の中で保って行かなければならないということになる。

・本来、内容物を保護するための包装ですら、外箱に小さな凹みがあっても事故品扱い。これがジャパンスペックといって堂々とまかり通るのです。

・賞味期限が来ると、食べられるかどうかではなく、食べられないものだと思い込んで廃棄する主婦も多い。

・保冷ケースの中に並べられた弁当やおにぎりが、半日やそこらで悪くなるなら、我々世代の人間は、毎日食あたりを起こしていたでしょう。完全給食のなかった頃なんて、学童、あるいは勤め人だってみんな弁当を持参するもにでした。学校はもちろん、職場にだって冷房が完備されていない時代、夏になっても朝つめた弁当を学校や職場に持って行き、机の中に入れておいたんです。だけど、食あたりする人間なんて、誰一人としていやしなかった。

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