・禅のほうの言葉に、──ひとつの水玉が天地を宿す──というような意味のものがある。草の葉の露とか、雨水の滴なんかに、よく見ると、大きな景色がそっくり映っていることがあるだろう。俳句がまさにそれで、わずか十七音が天地をすっぽりその中におさめてしまう。

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