1. 英文を読むのが苦痛な人は、まずは自分の単語力を疑ってみよう
英語学習に一番役に立つのは、とにかく大量の英語をインプットすることだ。
英字新聞、英語の本などとにかく英文を大量に読む。
Podcast、英語ニュースなどとにかく聞く。
これは正しいのだが、ボキャブラリーが不十分な状態でこれをやるとかなりの苦行である。英文を読むときは「辞書など調べず、文中から意味を推測しろ」と誰もが言うし、私も今までのエントリでそう書いてきた。
でも、これはある程度単語力がある場合の話である。もしあなたが今勉強してる英文を読んでいて(例えば試験向けの読解問題集、英字新聞)
一文に一語以上知らない単語が出てくるようであれば、その文章を読むには明らかにボキャブラリ不足だと思う。この頻度で新しい単語に出くわす状態で、「文中から意味を推測する」のは正直難しい。
それなのに頑張って続けてた方、その苦行に耐えられたあなたはすごいです。
まずは単語を勉強すべし。TOEFLやTOEIC向けに勉強していて、設問で問われる英単語の意味が半分以上分からない、という場合も同様。まずは単語を勉強するのが近道。
2. 英単語は短期間に集中して身につける
で、ボキャブラリを身につけるには、毎日ちまちまやるのは効率悪い。
手早く身につけて、早く「英文読んだだけで単語の意味が推測できる」という状態に持っていく。
「この2ヶ月は単語力のみに集中」てな感じで、短期間に一気に単語力をつけるのが効率的だと思う。その間は、読解やリスニングの教材などは休めてもいい。
単語力無しで英文を読み続けるのは、基礎筋力のない人がプロとスポーツをやるようなものだ。
筋力をつけてから臨むほうがずっと楽に出来る。
だまされたと思ってやってみてください。私が留学準備初期にやったのは、「平日は英単語50個、土日は100個」
これを1ヶ月続けて、約2000語近くをカバーしたところ、英文を読むのがとても楽になった。実はAGOS(元プリンストンレビュー)のGMAT名物センセの中山先生も、同じやり方を推奨していた。
彼の場合は一日100個だったという。数はご自分で決めればよいが、その数は50個、100個というレベルに設定すべし。
例えば、英語学習に一日3時間以上取れる方なら、100個、というのは妥当。
勉強に取れる時間に応じ、1語あたり1~2分、という計算をする。3. 英単語=日本語の丸暗記はダメ。目と耳の総合力で。
単語集の選び方は後で書くけど、例文と音声教材がついてるものを選ぶべし。
英単語を日本語に一対一対応する覚え方は忘れやすいし、英文を読むときには使えない。その英単語を見て、意味が分かる、という状態になるまで、付属の例文を読む。
音声教材を聞いて、意味が分かる、という状態まで、音声を繰り返し聞く。一単語あたり、1、2分かけて、目と耳を駆使して単語を自分のものにする。
4. 自分を追い込んで、とにかく数をこなす。
で、どうやって一日に50個、100個もやるの?という話であるが、そのように自分を追い込むしかない。
「この1時間で30個覚えるぞ!」みたいに。私は、コンサルなんて夜中まで働く仕事をしてたし、朝の通勤時間は新聞2誌読むのに使ってたから、
単語を覚えるのは、仕事帰りと夜中に家についてからしかなかった。
「この電車が自分の駅につくまでに20個覚えきろう」とか、
「今日は疲れてるけど、あと30個残ってるから、これを覚えたら寝よう」という感じで自分を追い込んで覚えた。机に座ってできる人は、一単語に2分、とか時間を設定し、タイマーを掛けて覚え、
タイマーがなったらハイ次、とやるのも効果的だと思う。5. 翌日はまず前日覚えた単語の復習をする。週末は一週間の復習をする。
こういうやり方では、当然次の日に前日覚えた単語の半分を忘れていたりする。
翌日はまず必ず前日覚えたところを見て、忘れてるものは覚えなおす、というのをやる。
ただし時間を掛ければきりが無いので、「復習は一日20分まで」みたいに、時間制限をすること。週末など、時間が取れるときには、今まで覚えた部分を見直す。
忘れてるものは、もう一度例文と音声教材を使って頭に入れなおす。
一日50個のペースでやれば、週末には300個ちかくになってるわけで、かなりの量だ。週末に「これだけ頭に入ったのか~」と見返すのは結構爽快だ。
5. 教材は例文と音声があるものを、自分のレベルに沿って選ぶ
さて、教材ですが、持ってるひとはそれを使えばいいです。
そうじゃない人は、市販のものを買う。本でもソフトウェアでもいいです。選び方だけど、私のオススメは
・例文とその例文を読んでくれる音声教材がついてるもの
・例文を読んで、分かりやすい、面白いと思う。
・ぱらっと見て、自分の知ってる単語が1、2割であるものを選ぶこと。
単語を覚えるのは丸暗記じゃダメで、目と耳の総合力で覚えるのが、読解力・リスニング力向上に役に立つから。
それに、人にもよるけど、ぱっと見て知ってる単語がひとつもない問題集って、萎えませんか?
やっぱ少しは知ってるものも出てくるほうが、続きます。
あんまり難しすぎる単語集って、自分の現在のレベルにも合わないってことだと思うし。具体的な教材だけど、私が使った教材を本と、ソフトの両方一応書いておきます。
でも、すでに自分に合う教材を持ってるなら新たに買う必要は無いし、自分のレベルにあったものを使うのが常に重要です。