ニュージーランド、という国は日本とそっくりな年金制度をもっていたが、「払うの無理だから」という理由でやめてしまった。
90年代を通じて、どんどんどんどん、えらいスピードで年金制度を縮小した。
当然、おおさわぎになったが、「払えないものは払えないのさ」という歴代首相のがんばり(というか居直り)で世界でも極めてすぐれた、といわれていた年金制度はほぼ消滅してしまった。
いまは、税金の歳入のなかから、年に条件によって100万円から140万円くらいが年金として支払われる。
他にも任意で加入できる年金があるが、政府が「あれは将来ほんとうに払えるかどうか判らないから、あんまり奨められない」とゆったりする。
国として投資しても、日本同様、失敗することが多かったからです。
役人は株屋に勝てないのだとゆわれている。そのかわり、というわけではないがニュージーランドでは老人ホームが世界一、といわれるほど発達していて、収入も財産もなければタダです。
居心地もいーそーだ。
食べることと万が一の病気は面倒みるからね、というスタイルなのだな。
だから100万円と140万円はおおざっぱに言えば小遣いである。
これは国民でなくてもビザがあるひとになら誰に対しても同じです。
ただし、それを狙って日本や韓国や中国の人がかなりたくさん来るのでだいぶん前から問題になっている。
もう少しすると、そういうのは閉め出すべ、ということになると思います。
多分、永住権があるかパスポートがニュージーランドであるかどちらかでなければダメ、というほうに遠からず変わるであろう。