建築現場でアルバイトしてた時に仲良くなったおいさんがいました
そのおいさんは流れ者で関西の方から来てたらしいです
元は生コン車の運転手をしてたらしいです
ある日、893と飲み屋で意気投合し顔見知りになり友達になったらしい
賭場や麻雀に誘われ負けが込んできた時、借金を作ってしまいどうにもならなくなった
その893に相談すると300万程気前良く貸してくれたんだって
最初は利子も取らずに返済の要求もなかったある日、夜中に電話があり事務所に呼び出されて行ってみると
893が3人とズタ袋に入った長さ1.7メートルの物体が転がっていた
「これを処分したいからお前も手伝え。生コン車を持ってこい。」
おいさんはコレは死体だと直感し勘弁してくれと頼んだ
すると893は今まで見せた事ない鬼の形相となり怒鳴り散らされた
仕事を手伝うか金を全額すぐに返済するかどっちか選べとしぶしぶおいさんは生コン車を出し893の仕切るマンション現場に行った
おいさんがオロオロしていると893が袋を基礎の中に投げ捨ててしまった
そしておいさんは生コン車のレバーを押し生コンが注がれていった
帰り際5万ほどもらったらしい
それ以来、数ヶ月に一度同じ事をやらされ続けておいさんの神経も麻痺し
借金が減るんなら何も考えずに手伝おうと思い始めていたそして運命の日
いつものように現場に行くと袋ではなくボロボロに殴られて生きているおっさんがいた
893は生きたまま基礎に投げ捨てニヤニヤしながら早く生コンを注げと言う
おいさんはどうしてもレバーを押すことが出来ずに泣きながら勘弁してくれと謝り続けた
イライラしてきた893はおいさんを押しのけレバーを押した
基礎の中から聞こえる断末魔はこの世の者とは思えなかったらしいそしておいさんは逃げた
借金は残っていたがいつか自分も殺されると思ったらしい
この話をするおいさんは真っ青な顔して体が小刻みに震えていたので嘘とは思えない
マンションの基礎に死体を捨てるの発覚しにくい確実な方法なんだって
数十年後に解体することになっても骨とコンクリがバラバラに混じって見分けもつかないらしい