トキソプラズマの慢性感染が宿主に影響を与えるという研究報告がいくつかある。
- 疫学的な研究により、トキソプラズマ陽性だと男児が生まれやすいという結果が得られている[1]。
- トキソプラズマに感染したマウスはネコを恐れなくなる。(猫の尿の匂いに引き寄せられるようになる。)これはネコを終宿主とする原虫にとっては都合がいいと思われる。詳しい機構はわかっていないが、ドーパミン量が多くなっていることと関係があるかもしれない[2]。
- トキソプラズマの慢性感染によりヒトの行動や人格にも変化が出るとする研究例はかなりある。男性は反社会的に女性は社交的になる、統合失調症や双極性障害にかかりやすくなる、男性はリスクを恐れなくなる・集中力散漫・規則破り・危険行為・独断的・反社会的・猜疑的・嫉妬深い・女性に好ましくない、逆に女性は社交的・ふしだら・男性にもてる、など