「です」って「だ」の丁寧な表現ですよね?
であれば「です」は基本的に「だ」で言い換えられなければいけません。
でも「しつこくないだ」は変。
「この花はきれいです。」と「この花は美しいです。」、この2つの文は似ていますが、「きれいです」は正しいけど「美しいです」は変。
分かります?この感覚?
実は「美しいです」という表現は、英語の授業(テキスト)でも使われますし、現在では「慣用的に使っていい」とされています。
でも、文法的には正しくない。
「きれいだ」はいえても「美しいだ」はいえない。
理由は簡単です。
「きれい」は熟語で名詞「綺麗」です。
でも「美しい」は形容詞です。
ま、このレベルは「慣用的にオッケー」なんでぎりぎりセーフ。
でも「うつくしくないです」「おいしくないです」は変。
丁寧表現として「です」を使いたいわけなんですが、「ない」の丁寧な表現は「ありません」です。
「美しくありません」が正解。
あるいは「美しくございません」(ウ音便になりますので「美しゅうございません」ですかね?)
ま、話し言葉なんてものは、時代とともにどんどん変わっていくものなので、10年後には国語審議会なんかで「ないです」は慣用的にオッケーってお墨付きが与えられるかも知れません。
ここで言いたいのは、文法云々のレベルではなく、感覚として綺麗な日本語、分かりやすい日本語は「たしなみ」によってしか身につかないということです。
自分の書いた、話した言葉が、ちゃんと伝わるものになっているかは、文法的にチェックすることは「本人にはほぼ不可能」なのであって、「センス」にかかってきてしまうものだ、と。
2009-12-28 (via gkojay) (via layer13) (via 0range) (via naraken1)