働かないアリには、2種類ある。まず、一つ目は、一定の条件がそろうまで働こうとしないアリ。他とは違う場所で餌をさがそうとするアリもその一種。しかし、このようなアリは集団の多様性を保証する上で重要な存在でもある。実際、短期間の効率性ということでいくと全員が同じようによく働く集団の方が優秀な成績を残すが、その集団全体が長く生存する率をみると、多様性のある方が有利なのだという。一方、働かないアリのもうひとつのタイプは、いわゆる「タダ乗り(フリー・ライダー)」で、その発生は社会が複雑になることと関係するようだ。