大半の風邪ウィルスは鼻と目が侵入口で、直接の接触で感染しているそうだ。だから、なによりも風邪を予防するには、手を洗って、顔を触らないこと。観察調査によると、私たちの大半が5分に1~3回顔を触っており、1日に換算すると200~600回にもなる。具体的には目をこすったり、鼻をほじったりする。指にウィルスが付着する。鼻でウィルスが増殖すると増殖して風邪を発症する。目と鼻はつながっているので、目をこするのもいけないのだ。
ウィルスは指から、ドアノブ、電気のスイッチ、エレベーターのボタン、紙幣、お菓子を食べる女性のオフィス机などを介して広がっていく。私たちが心配しがちな空気感染というのは、インフルエンザではない一般的な風邪ウィルスでは、あまり起きないものだというのは役立つ知識だ。一緒に暮らしたり熱烈なキスをしても8%くらいしかうつらないという実験結果がある。それから予防ではマスクはあまり効果がない(そもそも日本以外ではマスクが一般に普及していないという事実も)。