・がんが引き起こされるのは、細胞が分裂して再生されるとき、細胞の増殖を抑制する防衛機能が働かなくなるという間違いが生じるためだ。細胞の分裂を促すいかなる変化も、がんの発生リスクを高めることになり、排卵もその変化のひとつと言える。

・子宮内膜がんについても同様のことが言える。生理のときに、子宮に分泌されるエストロゲンが子宮内膜の肥厚を促し、リスクを孕む細胞分裂を引き起こす。生理の回数の少ない女性はそのリスクが減る。卵巣がんや子宮内膜がんは、ある意味、女性が生害に400回も生理を経験するようになった時代が生んだ「現代病」なのである。

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