・米国には、財務諸表を徹底的に読み込んで、問題企業を探し出し、その会社の株を売って儲ける「究極の財務分析者」というべき人々がいる。「カラ売り屋」(ショート・セラー)と呼ばれる人々だ。
・カラ売りは、下手をするとインサイダー取引規制にひっかかる可能性があるので、非公開情報(関係者の話など)をもとにやると危険である。一方、企業が公開している財務諸表から、かなりのことが読み取れ、これだけで十分問題企業を探し出せると多くのカラ売り屋が述べている。
・ニューヨーク証券取引所に上場しているような日本企業の場合、日本で出している年次報告書や四半期報告書には投資家をナメたような表面的なことしか書いていなくても、SECに対しするこれらの書類には相当詳細なことを神妙に書いているケースがよくあり、企業の実態把握にはまずこちらを読んだほうが早い。