何がこの松本という男をここまで増長させるのか?福岡県の内情に詳しい人なら解るはずです。松本龍に平伏しない政治家は福岡県にはいません。いるとすれば共産党くらいでしょう。福岡県知事も福岡市長も松本にはモノが言えません。国会議員も同様。あの麻生太郎(元首相)や古賀誠(元自民党幹事長)でさえ松本とは事を構えたくないと思っている。
なぜか?
養祖父が松本治一郎(故人)だからです。

冶一郎は戦前の翼賛議員(大政翼賛会)であり、部落解放同盟の初代委員長でした。また参院議員(社会党)として初代参院副議長を務めています。この冶一郎、商才にも長けていて、土建業の松本組を創業し巨富を築き上げます。松本組の配下には九州きっての暴れん坊たちが揃っており、敵対した組の通夜の夜、殴りこんだ松本組が敵の家屋を瞬時にして「文字通りの」廃材の山とした、という話もあります。
つまり、政治力とカネと暴力の三つを併せ持っていた、これが松本治一郎です。

戦後の福岡県は社会党の知事が続きました。当然、治一郎の息がかかっています。というより、治一郎の言いなりです。ここにおいて、福岡県の公共事業はすべて松本組が取り仕切るという構図が出来上がるのです。松本組は、すべての事業費の3%をピンはねするわけですからもうウハウハです。で、1967年に社会党から保守系(自民党系)に知事が代わりますが、松本組の利権は手付かずのまま温存されました。保守系(元自民党参院議員)知事と言っても、政治力とカネと暴力を兼ね備えた松本組には手が出せなかったのです。昔と比べて行政の透明化が進んだ今では、ここまで露骨にはできないでしょうが、基本的利権構造は変わらないと思います。

松本龍は、福岡1区という都市型選挙区で無類の強さを発揮しています。その内訳は、土建票、労組票、同和票、民主支持者票、社民支持者票、そして都市型浮動票です。カネと暴力と人権派(リベラル)としての顔を使い分けているのですから選挙に強いのは当たり前です。そして県議も市議も全員が松本を応援。
こんな松本から見れば、村井知事など下っ端のまた下っ端に過ぎないのです。だから「本当に?すごい知事やなぁ」という、いかにも人を小ばかにした言葉が自然と口をつくのです。

この松本龍、部落解放同盟のNo.2(副委員長)で、人権擁護法案(解同は「人権侵害救済法」と呼ぶ)の強力な推進者です。こんな、人を人とも思わない傲慢男が推進する法案の中身とお里が知れます。

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