・女性は男性に比べ、脳内のセロトニンレベルは半分にすぎない。女心と秋の空などというように、女性は気分の変動が男性より大きいのは、これで説明できる。
・同じ低セロトニンでも、その影響に性差が見られる。低セロトニンの女性は、怒りをみずからの心の内側に向ける傾向が目立ち、うつになったり、自殺を考えやすい。一方、低セロトニンの男性は、暴力的になったり、犯罪を含む危険な行為に走る傾向がある。アルコール依存症や薬物依存症の患者は、セロトニンレベルが低いことが多いことも判明している。
・セロトニンは、脳内で必須アミノ酸のトリプトファンからつくられる。だから、ふだんの生活でトリプトファンを多く含む食べ物を摂取するように心がけたい。
・トリプトファンを多く含む食物は、肉類、カツオ節、タケノコ、卵黄、バナナ、ピーナッツ、アーモンドなどのチロシンを多く含む食品に加え、大豆(豆腐、納豆、枝豆)、ノリ、ゴマ、マグロ、チーズなどである。