人の体内でα-1アンチトリプシンという物質が産生されなくなってしまう「α-1アンチトリプシン欠損対立遺伝子」の存在が、COVID-19の死亡率に関係している可能性があると指摘されています。
人体で産生されるα1-アンチトリプシンは、タンパク質やポリペプチドを分解する機能を持つプロテアーゼを阻害する、主要な「プロテアーゼ阻害剤」です。α1-アンチトリプシンは炎症細胞の酵素から人体の組織を保護する他、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染に関わるプロテアーゼを阻害し、細胞にSARS-CoV-2が感染するのを防ぐことがわかっているとのこと。