50 名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん[] 投稿日:2011/08/19(金) 18:29:51.96 ID:mtGwjXd6

【中国】強引に道路を建設し、国境線を書き換え…南シナ海どころではない!ブータンでは知らぬ間に国土が2割も奪われていた[08/04]
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1312443825/

1 :依頼300@なつあかねφ ★:2011/08/04(木) 16:43:45.37 ID:???

中国の領土的野心に対しては、最大限に用心する必要がある。
何しろほんの5年前、人知れず中国に領土を奪われてしまった国が実在するからだ。

南シナ海、東シナ海に目を奪われがちだが、内陸部では既に中国の領土拡大が進んでいる。

前国王が掲げた“国民総幸福量(GNH)”を国是に、ゆるやかな変化と発展を続けるブータン王国。

「お金やモノという尺度ではない、独自の幸せを追求する」というチベット仏教に根ざした価値観を基軸に、自由で平和で安全で笑顔が溢れる「幸せ度」が高い国といえる。

が、現在、忌々しき事態に国は少なからず東奔西走している。

植民地化された経験こそないが、鎖国状態を経てきた内陸国ブータンの国境は、2大国=インドと中国(チベット自治区)に接しており、地政学上、微妙な位置にある。

チベット動乱の1959年以降、ブータンはチベット自治区と接する北側の国境線(大部分はヒマラヤ山脈)を閉鎖してきたが、いつしか侵食されていたのだ。

「ブータン・中国の国境問題に、国会議員らが憂慮している。これは国家安全に対する脅威である」

ブータン国営テレビの報道によって、国境紛争が明るみになったのは2005年のことだった。
地元有力紙によると、ブータンの国境管理防衛局長官は「中国とブータンで両国の地図を見せ合ったところ、国境線のあまりの認識の違いに愕然とした」という。

「中国・ブータン国境地帯の平和と安定を保つ協定」を
1998年12月に締結した両国は、国境線もその際に画定している。

ところが、2004年から中国はブータン側に
“冬虫夏草ロード”とでも称したくなる道路建設工事を始めていたのだ。

別名「メンジョン(薬草の国)」と呼ばれるブータンの北部は、漢方の三大薬材の1つ、冬虫夏草の産地だ。

滋養強壮や精力増強、抗癌作用などの薬効が認められる冬虫夏草は、世界に300以上の品種があるが、その中でコウモリガの幼虫に寄生する「コルディセプス・シナンシス」が最高級とされ、チベットの標高3000m以上の高山にしか生育しない。

工業国でなく酸性雨が降らない環境からも、ブータン産の品質は“お墨付き”なのだ。

それを喉から手が出るほど欲しがっているのは、冬虫夏草を投機対象にする中国人だ。

地方紙『昆明信息港』(2010年9月6日付)によると、「雲南省昆明市内では1kg46万元(約575万円)、40年前の1万倍の価格で取引されている。

年間10万m2の草地が破壊され、縄張りを巡っての殺人事件が頻発する」有り様だ。

また、中国の人民解放軍がブータン側に掘っ立て小屋をつくっていることに気付いたのは、高地に暮らしヤクで生計を立てている遊牧民だった。

夏は牧草を求め4000m以上の高地をさまよい、冬は寒さを逃れ、低地へ下りてくるのが遊牧民の生活だ。

ところが何年か前より、ヤクが山を下りてこない事態に直面。
「探しに山深くへ入ると、見慣れない掘っ立て小屋が……」というのだ。

ヤクのバターやチーズは貴重で、珍味であり高級加工品だ。毛も防寒服になる。
人民解放軍に捕獲され、売られている可能性が高い。

両国の国境線の認識の違いを、「一歩も譲れない」と突っぱねた中国外交部による公式談話(2005年12月1日)は、「中国とブータンは良好かつ平等な友好関係を維持しており、協議を通じて、両国間の国境問題が早期に解決するものであることを支持する。

双方の努力により、国境地区は平和で安寧な局面を維持している(後略)」だった。

翌2006年、ブータン政府は新国境線を発表

北部の突起部分が切り取られたラインで、国土面積は約4万6500km2(九州地方の約1・1倍)から約3万8400km2(九州地方の0・9倍強)へ、18%近くも縮小してしまった。

»2以降に続きます

niftyニュース/SAPIO 2011/08/04
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20110804-01/1.htm

2 :なつあかねφ ★:2011/08/04(木) 16:44:07.41 ID:???

そして2009年8月より、中国は道路の延長工事を再開。

「道路を敷設した地域までが、中国 に組み込まれるのでは」との危機感から、ブータン政府は同年、4度も抗議を行なっているが、 中国側は「チベットを含む西中国の経済発展のため」と居直ったという。

ブータン政府は、この数年「国境線を一刻も早く画定させる」ための会議を中国と重ねているが、 国境(密)貿易の拡大と秘薬のスムーズな確保のためにも、中国が道路工事を止めるとは考え がたい。

チベット仏教を信じるブータン国民にとって、山は精霊が住んでいるとされ、信仰の 対象でもある。
中国政府そして人民解放軍らによる蛮行を、単に「領土侵犯」という表現で片 付けていいのだろうか?

■中国人、中国製品が溢れ中国自治区化するラオス

一方、間接的に中国支配が進行している国もある。
中国南部の雲南省に隣接する、ラオス人民 民主共和国。

中国が狡猾に仕掛ける“援助交際”による変貌は著しい。

ラオス北部の中国国境の 町ボーテンの経済特区は、人民元で賭けるカジノ、ホテル、ビル、マンション群などの乱開発 が進む“中国人による中国人のため”の地域と化し、「ボーテン・ゴールデン・シティ(磨丁 黄金城)」と呼ばれる。

同地を訪れた日本人は、
「街は中国語ばかり、歩いている人たちも99%が中国人。ラオス人は 国境管理員や警官、中国人経営のホテルやカジノの従業員、小売店の経営者くらい」と語るが、 中国人観光客の主な目的は商談とカジノ、そして売春(中国系女性)なのだ。

アジアの最貧国ラオス政府は“中国共産党のビジネスモデル(経済特区+外資導入+賃借権)” を、国境のみならず全土で推進している。

隣国のベトナム、タイ、そして韓国もラオス進出に 積極的だが、「中国企業と、ラオス政府プロジェクトの入札を競っても、なかなか勝てない」 という。

雲南省昆明から国境町のボーテン経由、首都ビエンチャンまで延びる421kmの高速 鉄道建設プロジェクトも、昨年末に中国が受注している。

総工費70億ドルを見積もるラオスの国家的プロジェクトだが、中国70%、ラオス30%の合弁で ファイナンスはもちろん、技術供与、機器、そして5万人の労働者の提供などを中国側が担う。

が、 ラオスを知る識者は少なからず、「大多数のラオス人に現状、高速鉄道は無用の長物」「粗悪な 中国製品と中国人が今以上になだれ込んでくるだけ」と同プロジェクトに否定的だ。

ラオスへ大規模な投資や融資を行なうと同時に、中国人労働者らを大量に現地へ投入し、イン フラをラオスへ献上。その見返りとして、数十年の賃借権を得ることで“自治区”を拡大し続 ける中国政府の最大の狙いは、「ラオスの地下資源」だ。

メコン川地域にはボーキサイトやカリ ウムが豊富で、スズ鉱床の埋蔵量は100億tと見積もられ、金、鉄、銅、鉛、マグネシウム などの鉱床も発見されている。

「高速鉄道建設のための地質調査と称して、中国はボーリングをあちこちで行なっている。
地下 資源を探っているのではと、噂されている」とラオス事情に詳しい日本人のビジネスマンが眉 をひそめる。
貧国とはいえ自然豊かなラオスは、人口約650万人の80%前後が農業従事者で、飢えとは無縁。
が、住民の意思や利益とは無関係の開発により環境破壊が急激に進み、都市部は格差社会が生まれている。

2003年の時点でラオスに5万人ほどとされた中国人は、「ビエンチャンの中心地で見かけるのは、エリアによっては中国人ばかり」となり、30万人以上に膨れ上がったといわれる。
人間だけではない。街はバイクをはじめ、日用品も中国製品で溢れている。

「ラオス政府はお金に弱い」「中国政府に取り込まれている」と内外の批判がある中、政府が国民目線の政治へと舵を切らない限り“中国ラオス自治区”への悲劇は免れない。

文=ノンフィクション作家 河添恵子

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