クルーグマン 数日前、私はブログにも書いたのですが、日本やアメリカのように自国通貨を有する国は、債務を履行するために、最後は印刷機に頼ることができる。しかし、そこからどれぐらい引き出せるかには、限界がある。債務が膨大な額に上った際、紙幣の印刷に頼るということはハイパーインフレを呼び込むことを意味します。

 ハイパーインフレと債務の一部不履行の間のどちらかを選択しなければならない事態となれば、後者が選ばれることになるでしょう。

 以上はすべて極端な話です。日本の場合、もし本当にインフレが始まったら、債務の問題の大部分は解決します。たとえ緩やかなものでも本当にインフレになれば、借りた時よりもお金の価値が下がって返済の負担が減るため、債務問題の解消には劇的な効果を発揮するからです。

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