ファイザーやモデルナのmRNAワクチンは「非常にまれ」な心臓の炎症を引き起こす可能性がある。主な症状は胸の痛みや息苦しさ、動悸などで、この副反応は2回目のワクチン接種後すぐに発症するという一貫したパターンが見られるという。特に若い男性に多く見られる傾向があるが、一般的に症状は軽度で、標準的な治療と休養により短期間で回復する。それゆえ、ワクチンの利点はあらゆるリスクをはるかに上回るとされている。
欧州医薬品庁の調べによると、これまでファイザー製のワクチン1億7,700万回のうち145件で心筋炎、138件で心膜炎が発生しているという。モデルナ製のワクチンでは2,000万回の投与のうち心筋炎が19件、心膜炎が19件だ。このうち5人が死亡しているが、全員が高齢か何らかの基礎疾患をもっていたことが報告されている。