「神様、聞いてください。ここは美しい楽園です。でも、私は孤独でしょうがなく、リンゴを食べてしまいそうです」
「分かった」神は答えた。「では、私はお前のために、女を作ろう」
「女って何ですか?」アダムは尋ねた。
「彼女は、穏やかで優しく受容的な性格の生き物だ。お前の言いつけを守り、決して逆らわず、
勤勉で、倹約家でもある。しかも、彼女は魅力的で、美しい。洗濯をしたり、料理をすることが出来る。
それにベッドの中で、彼女はとても素敵なことをしてくれるだろう」
「なんだか面白そうだな」とアダムは言った。
「よしよし、では女の創造にとりかかるとしよう。そのためにはお前の肋骨を12本、
それに心臓と胆のう、それと片方の目を材料として取り出さねばならぬ」
「えっ、それは困るなぁ。なんとか肋骨一本くらいに節約できませんか?」
「う~む、少し難しいがやってみよう。そのかわり、出来の方は保証しかねるぞ」
こうして女ができた。