ギットラボでは、それぞれのタスクに完了責任を担う「直接責任者(Directly Responsible Individual:DRI)」を設けて、完了に至るまでの方法はその人の自由になっている。
ただし、DRIはタスクが完了したかどうかを決めることはできない。その役割は「メインテイナー(Maintainer)」と呼ばれる人物が果たしている。DRIの統合要請を受け入れるか否かを決める権限は、このメインテイナーが握っているのだ。
すべてのタスクでこの役割分担を明瞭化することで、混乱や遅延が減らせる。また、フォーキング、つまりローカルのコピーをつくって、複数のDRIが同時並行に、それぞれの好きな方法で、担当する部分のコードの作業ができるようになる。ドキュメントやコードの作業版における不要な変更を避け、一貫性を保つのはメインテイナーの仕事である。