インドレストランにネパール人が多いのはなぜか??
それは、発展途上国ならではの裏事情があるからです。
ネパールでは主要な産業がありません。ですから、ビザがなくても行くことができるお隣の国「インド」に出稼ぎにいくんです。そして、安い給料で大衆食堂的なところで働き少しインド料理の作り方を覚えて、10年もの経歴がないにもかかわらずその店で10年間の経歴書を出してもらい、そして日本にくるのです。(ネパール人がコックのビザで来る場合10年間くらいのコックとしての経歴書をつけないとビザの申請ができないのです)
お給料がすごい安い人は1ヶ月に1万円ももらえません。ですが、そういう人たちが日本にくれば日本の法律に守られ、最低賃金をもらうことができます。しかし、プロのコックではない人が多いのでそこのところを店のオーナーと話し合い、大体の人が10万円くらいで働いています。

と、ここまでは一般的な話で。今はもっと状況はひどいです。
あちらの国では、下からお金を渡せばほとんどなんでもできます。出生証明書の偽装、誕生日の変更、など。
ですから、今はコックの経歴も全くなく高校や大学まで卒業しているようなネパール人が、出生証明書やパスポートを実年齢よりも5~6歳上にして、約10年間くらいの職務経歴書を作ってもらっています。(インドにいかなくても、ネパールのカトマンズでインドのデリーにあるレストランの職務経歴書が作ってもらえます)
そして、それから日本につながりのあるブローカーみたいな人もしくは日本にいる知り合いのネパール人に頼み、150万から200万円をどうにかしてネパールで作り、日本にいる知り合いに送ります。レストランでは店舗の大きさにもよりますが最低4人くらいはコックさんを呼ぶことができますので、4人呼べば最高800万円が送られてきて、それを元にレストランをオープンさせます。全くコックとしても経験がない人もいますので、そういう人はお給料は1ヶ月2万か3万だそうです。それが嫌であれそこのレストランをやめ、違法に工場などで働くのです。そうして、レストランを一人が辞めたら、またネパールからお金を受け取り、お金を送った人間は日本にくることができ、受け取った人間はしばらくそーゆーお金を貯めたらまた新たにレストランをオープンさせるのです。
ですから、最近インドレストランが頻繁にあちこちでオープンしているのです。そして、同じようにインド人やパキスタン人を雇うよりもネパール人のほうが日本に来るときはたくさんお金を払い、日本にきたら安い給料でもレストランで働いたりするのでネパール人が多いのです。
それから、やはりみんな自分の身内は大事なので兄弟・親戚を呼んだりする人も多いです。
だから、必然的にネパール人が多くなるのです。
ネパールではまだまだ「日本に行けばたくさん稼げるぞ!!」なんて思っている人が多いようです。
そして、「日本に来てしまったはいいけど、そんなにお金稼げないし、朝から晩まで働きづめでたいへんだな」と思ったネパール人が、じゃー、どうやって簡単にお金も手に入れてビザの心配もしなくていいか、ということを考えたら、レストランのオーナーになり同じ国の人間からお金をとりレストランをオープンさせるのです。
ですから、店のオーナーに聞くとけっこうな割合で、前コックさんをやっていました、というひとが多いと思います。

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