2010年05月15日
ヤクザと創価学会の真実

 このタイミングを逸したら書く意味がなくなるというテーマがある。

 これから書くこともその一つだ。

 発売中の写真週刊誌フライデー(講談社)の5月28日号に、「元後藤組組長が明かしたヤクザと創価学会の真実」という驚愕の記事を見つけた。

 その記事は、きょう5月15日発売の自叙伝「憚りながら」(宝島社刊)のなかで元組長が告白しているという、創価学会と後藤組の驚くべき癒着関係を紹介している。

 それは一言で言えば、創価学会が巨大権益にまつわるトラブル処理のため後藤組を用心棒として使ったうえ、ダーティワークも任せていた、という告白である。

 後藤氏がかくも衝撃的な告白本を世に出したのは、義憤にあるという。

 「創価学会は人を利用するだけ利用して、用済みになれば簡単に切り捨ててきた」
 「池田教が国家権力の中枢に入り込み、日本を乗っ取ろうとしている」
 「一番の悪はやっぱり裏で(他の者に)汚れ役をさせといて、表で善意に満ち溢れた教祖様面してる池田大作だろうな」

 おどろくべき痛烈な批判だ。

 このような批判は誰もこわくてできない。

 国民にとって逆らう事のできない絶対的暴力が組織暴力団の暴力である。
 その組長が覚悟して告白したから何でも書けるのだ。

 いまでこそ公明党は野党になったが、公明党は過去10年間自民党との連立政権を組んで日本を動かしてきた公党だ。

 その公明党の支持母体である創価学会が暴力団組織とこのような関係を続けていた。その事を当事者が告白したのだ。義憤にかられて。

 政治がまともに機能していたなら国会で大問題になるところだろう。

 果たして政治はまともに機能しているのか。

 後藤氏自身もそれを覚悟して書いたのだろう。次のように語っているという。

 「池田や学会、公明党がガタガタ言ってくるんなら、いつでも相手になってやるよ。なんなら民主党も、学会と反目になって『黒い手帳』とかいう本を出した矢野さんと俺を、国会で証人喚問したらどうだ」

 物凄い挑発だ。物凄い覚悟だ。

 果たしてこの週刊フライデーの記事は、いや、その記事の元になっている後藤組元組長の「憚りながら」(宝島社)という本は、参院選前の日本の政局や、その後の連立政権組み換えにどのような影響を与えるのだろうか。

 私が冒頭にいまこの記事を指摘しておかないと意味がないと書いたのは、間違いなくこの著書がこれからメディアをにぎわすからだ。

 あるいはそれとは逆に、これほどの重大問題にもかかわらず、いや重大問題であるからこそ、メディアはまったく無視して沈黙を守るのかもしれない。

 あれほど公明党を国会の場で追及した民主党の石井一議員も沈黙するのだろうか。

 政権政党になれば公明党と不要な摩擦は起こさないということか。

 どちらに転んでも週刊フライデーが掲載した一本の記事に関する反響が、この国の政治の正体を我々に示してくれる事になる。

 このメルマガは今書いておかないとまったく意味のないものになる、という意味はそこにある。

 ここ一週間、国会やメディアから目が離せない。     

更新情報知らせます はい 不要