62歳の僕がなぜ10代の詞を書けるのかとよく訊かれますけれど、詞を書く時には、自分が高校生だった頃のことを思い出します。あの時こんなことで悩んだな、悔しかったな、切なかったなっていうことを。それは今の高校生だって変わらない。

考えるのは、昔と今でツールがどう変わったかです。中学生の時に、僕らの時代はラブレターを書いて返事が来るのをポストの前で待ってたけれど、今の子たちにとってはそれがLINEやインスタのDM(ダイレクトメッセージ)かもしれない。

だけど、返事がほしい、好きな人からのリアクションを待ちたいっていう気持ちは変わらない。僕が1993年に作ったドラマ主題歌「ポケベルが鳴らなくて」というのも、あの時代を反映した恋人同士の心理でした。手段が変わっているだけ。

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