そもそも、SNSというものは、本質的に他人との出会い、出会った人との人間関係の構築、継続を目的とするもので、出会いにいちいち目くじらをたてるような運営は、SNSの自殺行為と言っても過言ではないでしょう。警察が目指しているような、人と人とが出会わなければ犯罪も起きない、皆がタコつぼにでも入ったように孤立して生きていれば人と人とが接触しないので犯罪も起きようがない、といった、警察国家的な社会観、インターネット観に、SNS自体がはまってしまえば、それはSNSの自滅につながるでしょう。
最近、さかんに喧伝されている「健全」というものの危険な本質、一面というものをしみじみと考えさせられるものがあります。こういったことを利権化して、警察とも結託しつつ、インターネットを食い物にして金儲けしようとしている人々が確実に世の中にはいる、ということを、心ある人はよく覚えておいたほうが良いでしょう。
2009-03-18 – 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
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