皆が当て付けのように「ものづくり」とか「額に汗して働く」とかいった言葉を口にした。
それらの言葉の前に「お金で買えないものはないと豪語し、ネットだけで時価総額世界一をめざしたホリエモンはあのザマですが」という枕詞が暗黙のうちについていることは、容易に想像できた。あれから5年。額に汗して「ものづくり」に勤しんでいた人達はどうなったんだろうか。
虚業が株価を競うことよりも、形あるものを額に汗して作ることの方が大切だと今でも言えるだろうか。
サムスンには抜かれ、アップルにもグーグルにもなれず、中途半端な衰退まっしぐらな今の日本の産業を導いてきたものこそ、この「虚業」「ものづくり」「額に汗」の三大スローガンだったんじゃないのか。