・株式市場では、多くの人が上げ相場のときしか買わず、下げ相場のときには売る。
・一般に、株式市場の平均PERが17倍を超えたら、危険信号が点ったと考えていい。このときに多額の投資をしてはいけない。PERが12倍以下なら「買い」信号であり、10倍以下なら迷わず「買い」である。新聞の株式欄をみれば、市場の平均PERが毎日掲載されている。
・買い値から15%下がったら、迷わず「売り」だ。
・利食いの誘惑に負けてはいけない。個人投資家が犯しやすい最大の過ちはここにある。あわてる乞食はもらいが少ないとは、よく言ったものだ。利食いをして破産した者はいないが、利食いをして大金持ちになった者もいない。
・ビジネスというものは一度うまく行き出すと、好循環がはたらいて業績がどんどん伸びていく。売りを考えるとしたら、その流れが反転するときだけである。原則として、最近の高値から15%下がらないかぎり、売ってはいけない。
・高値から15%という水準は、「利益確定」の目安になる。流れが反転した可能性があるからだ。そうでなければ、諸般の事情で売らざるをえなくなるまでもち続けることだ。