・1970~2005年に保険金の支払い額が最も多かった10件の災害のうち、上位8件はアメリカで起きて、支払い総額1億7600万ドルの90%以上を占めた。アメリカで起きた8件のうち6件は大西洋のハリケーンで、すべてフロリダを通過した。アメリカはロンドンの再保険市場で保険料の総額の半分を支払い、保険金の総額の4分の3を受け取ったことになる。このレベルの不均衡が続けば、ほかの加入者は不公平な契約だと気づくだろう。

・沿岸部の住民は、いざとなったら州が何回でも公的資金で救済してくれて、必ず何とかなると思い、ハリケーンの対する不安が薄れている。新しく移り住む人々は、家が崩壊しても建て直す資金を誰かが出してくれるから、海岸沿いの暮らしを楽しめばいいと考える。

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