ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、重傷を負わせない「中程度の暴力」を2017年2月に非犯罪化した。あざやひっかき傷、出血を伴う殴打(ただし骨折や脳しんとうを起こすものを除く)は、もはやロシアでは刑事犯罪とみなされない。つまり、家庭内暴力(DV)の多くのケースにおいて、警察は捜査する義務を負わないことになるのだ。

ロシアでは毎月600人以上の女性が自宅で殺害されているとみられ、法廷で争われるDV事件も全体の約3パーセントに満たないと推測される。「ロシアの法執行機関や司法、社会システムは、DV被害者を守れないことのほうが多いのです」

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