丁氏は子にめぐまれず、側室が生んだ長男・曹昂(そうこう)を引きとり、手もとで育てていた。が、西暦197年、南陽(河南省)の張繍(ちょうしゅう)を相手とするいくさで曹操が敗北、昂も戦死してしまう。悲嘆にくれた丁氏は夫をつよく責めつづけ、故郷へもどされた。時を経て彼女を迎えにいった曹操だが、丁氏は機(はた)を織りつづけるだけでひとことも発せず、ついに離縁されたという。

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