起業家ほど変化に富んだキャリアパスは、あまりないだろう。個人事業主という、最もシンプルで小規模なパターンも例外ではない。
アイデアを思いつき、それを実行するための資源を見つけ、主な利害関係者とやり取りをして、自分の事業を売り込んで拡大する。自分でビジネスをやろうと決めたら退屈している暇はないし、型通りのことを繰り返すこともない。
メタ分析研究によると、驚くまでもなく、起業家は「経験を積極的に受け入れる」レベルが高い傾向にあり、一般の管理職やリーダーよりも好奇心が強くて、変化や新しさに関心が高く、退屈を感じやすい。さらに、定型や予想可能なことへの耐性が低い。また、別の研究によると、起業家は完全雇用の専門職に比べて、より広範囲のスキルと経験を伸ばす傾向が高い。