自分と似た人を見つけるのはつらい。自分は特別でないと気付かされる。映画を観たあと、自分がもやっと思ったことをパリッと書いたレビュー記事を見つけるのはつらい。新しいことをはじめようと思ったら、それを極めている人の解説が見つかってしまう。今日も誰かが成功して持ち上げられ、誰かが語られることなく失敗していく。それを読んでいる自分。インターネットは、自分が凡庸であることを再認させる装置となりつつある。自分はインターネットになにかを残す価値があるのだろうか。この毎日はガイシュツではないだろうか。この生き様はブックマークを集めるに足るものだろうか。