社会心理学ではかなり以前から、人間には「シン・スライシング」の傾向があることが実証されている。すなわち、外見やジェスチャー、ボディランゲージ、話し方といった観察可能な言動のごく小さな断片から、相手の特質(誠実さ、能力、対人スキルなど)を判断し、人となりの大枠を把握する傾向があるのだ。

 社会階層も、このセンスメイキング(意味づけ)の過程の一部である。先行研究では、初対面の2人の60秒間のやり取りを見れば、親の収入や大学教育を受けているかどうかを、正確に推測できることが明らかになっている。

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