・「集団ストーカーに悩む人の会」といった主旨のサイトを見せてもらったことがある。私から見ると、ほとんどが「追跡妄想」「自我漏洩症状」といった統合失調症に特有な妄想、幻覚であった。しかし、彼らは自分に起きていることは「事実」だとして、同じ体験をしている人たちとそれを確認しあっているのであった。
・「病名の告知」より「症状の説明」のほうに重きを置くべきだ、と述べている。たとえば「電車の中でみんながバカにして笑うんです」という場合、「ああ、それが妄想性障害の妄想ですよ」と言うのではなくて、あくまで「そうですか、それを精神医学では「注察感」という症状として考えられているんですよ。それはつらいですよね。この薬を飲むと、注察感によるしんどさを少しやわらげることができます」と伝えれば、服薬も受け入れてくれる可能性がある。