せっかく自衛官に出会っても、階級の意味がわからないとなかなか話が弾みませんよね。「3曹です」といわれても、実際どのくらい偉い人なのかあまりピンとこないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、誰でもすぐにイメージできるように、自衛隊の階級を小規模な会社にたとえながらざっくりとまとめてみました!

ここは自衛隊の中で最も下の階級層です。

この階級層は年月とともに昇進しますが、「曹」の階級層へ上がるためには専門の試験と教育が必要となります。

3士

中学校卒業と同時に入隊した男性に与えられる階級です。入隊者は4年制の学校に入学し、卒業後は3曹になる資格が与えられ、各部隊に配属されます。いわば、新兵です。会社に当てはめると「エリートコースを約束された新入社員」といったところでしょうか。

2士

一般入隊を果たした隊員が一番初めに与えられる階級です。基礎となる訓練や専門知識を学んだ後、各部隊に配属されます。旧軍では二等兵になります。3士と同じく「新入社員」ですが、こちらは地道に頑張らなくては昇進できません。

士長

「士」の階級層で一番上の階級です。昇任試験や教育を受けなければ、次の階級へ進むことはできません。旧軍では「上等兵」となります。会社に当てはめると、係長以下の社員です。

昇任試験と専門の教育を受けた人が昇任し、入る階級層です。

このランクになると各部隊での専門性が強く、小部隊を取りまとめるなど責任も発生します。「士」への教育も任されるようになります。

3曹

昇任試験や教育をクリアし、任命される階級です。これまで自衛隊の全般的なことを学んできた「士」とは違い、所属する部隊のより専門的な知識を身につけることになります。

旧軍では兵長にあたります。能力が高ければ小部隊を任されることもあるので、中には会社員に例えると「係長」クラスの人もいます。

2曹・1曹・曹長

3曹よりも、より深い専門性を発揮する階級です。ある一定の年月で昇進できますが、部隊ごとの技術試験に合格すれば「技術陸曹」「技術海曹」などとして短期間で昇進することも可能です。

旧軍では、2曹は伍長、1曹は軍曹に該当します。(曹長はそのまま)。会社ではともに「主任」クラスになります。

尉官

ここからは幹部自衛官です。一般で入隊し2士からスタートした隊員にとっては最高階級で、防衛大学などのエリートコースを進んできた隊員はこの階級層からスタートします。

准尉

小隊をまとめる幹部自衛官です。会社員でたとえると「課長」クラスになります。一般入隊した隊員の中には、この階級で定年退職を迎える人もいます。

3尉・2尉・1尉

防衛大学などを卒業した隊員が任命される階級です。准尉と同じく、小隊をとりまとめることができる幹部自衛官です。

3尉は「少尉」、2尉は「中尉」、1尉は「大尉」に該当します。会社では「課長クラス」となります。

佐官

いわゆる「キャリア組」がなれる階級層です。この階級層では、中隊~大隊をまとめる任務につきます。

3佐・2佐・1佐

この階級になると、実務よりもデスクワークが多くなるといわれています。

3佐は「少佐」、2佐は「中佐」、1佐は「大佐」に該当します。会社でたとえると「部長」クラスです。

将官

幹部自衛官の中でもっとも位が高い階級層です。

将補

各駐屯地をまとめることができる階級です。「少将」に該当します。会社でたとえると「局長」「支所長」あたりになります。

各駐屯地をまとめるほか、「幕僚長」として、各自衛隊のトップにもなれる階級です。内閣総理大臣や防衛庁長官を除ければ、「将」がもっとも高い階級となります。

将は「中将」、幕僚長になった場合は「大将」に該当します。会社でたとえると「取締役」「専務」といったところでしょうか。

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